慢性腎臓病と生活習慣に関する疫学研究には、運動、食事に関する報告があり、運動については、QOL向上、罹患率、死亡率減少との関連性が示唆されています。また食事についてもQOL向上や栄養状態の改善や腎機能改善の可能性が示唆されています。しかし、シャワー、サウナなどの入浴習慣を加えた生活習慣と腎機能に関する報告はありません。
日本国内では西日本で末期腎不全の透析導入率が高いことが知られています。しかしその背景についてはよくわかっていません。沖縄では年間通して浴槽に浸かる習慣は少なく、シャワーで入浴を済ますことが知られており、比較的暖かい西日本では東日本に比べ、年間通してしっかりと体を温める習慣に地域間格差がある可能性があります。
そこで本研究では、健康診断で特段の持病がないものの、慢性腎臓病を指摘された中高年の皆様の入浴習慣を始めとする生活習慣と腎機能のデータを収集し、その年次推移を追うことで、入浴習慣と腎機能との関連性を検討いたします。
この研究は、熊本保健科学大学ライフサイエンス倫理審査委員会の審査を経て承認を得ています。この説明文書をよくお読みになり、この研究の意義や方法と、あなたに同意していただく内容などを理解されたうえで、ご協力いただけるかどうかご判断ください。
(1)研究責任者 | |
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所 属 | 熊本保健科学大学 リハビリテーション学科 理学療法学専攻 |
職 名 | 教授 |
氏 名 | 飯山 準一 |
(2)研究分担者 | ||
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氏 名 | 所属・職名 | 分担内容 |
岩下 佳弘 | 熊本保健科学大学 リハビリテーション学科 理学療法学専攻 准教授 |
データ収集、分析、論文作成 |
桒原 孝成 | 熊本大学医学部腎臓内科学講座 准教授 | 分析、論文作成 |
魏 長年 | 熊本大学医学部公衆衛生学講座 准教授 | 分析、論文作成 |
向山 政志 | 熊本大学医学部腎臓内科学講座 教授 | 分析、論文作成 |
本研究の目的は入浴習慣を含めた生活習慣が慢性腎臓病の予後に及ぼす影響を明らかにすることです。
まずは本サイトの説明をご覧いただき、研究の目的と概要をご理解いただきます。その上で研究へご参加いただける方は研究参加承諾書をお読みいただき、承諾のチェック欄をクリックしてください。
次に登録用フォームに下記必要事項を入力していただきます。本研究では氏名、住所など単独で個人の特定が可能な情報の入力は不要です。
本研究は5カ年の計画です。毎年1回、健診データの入力と生活習慣等に関するウェブアンケートを実施していただきます。5カ年のデータを継続して蓄積することが重要です。その際メールアドレスで、毎年のデータを連結させることが可能となります。しかし、メールアドレスは何らかの理由で変更される場合がありますので、上記2.から6.の項目をご入力いただくことでデータの連結が可能となります。
次に健診結果から腎機能に関連する下記項目と身長、体重を入力していただきます。
最後に、上記腎機能の部分を撮影したもののアップロードをお願いいたします。eGFRが測定されていない場合は、身長、体重からこちらで計算いたします。
引き続きウェブ上で別添の入浴習慣アンケートを追加した『健康増進ライフスタイルプロフィール』75項目に回答していただきます。
目標は2,000人以上です。
初年度は登録およびウェブアンケートに要する時間は約15分です。次年度以降は約10分です。5カ年で合計約1時間ご協力いただきます。
研究開始 : 2020年5月1日 より
研究終了 : 2026年3月31日 まで (成果公表までを含む)
ウェブ上でアンケートにお答えいただきますので、スマートフォンやパソコンがあれば、どこでも登録作業や健診データの入力、ならびにアンケートへの回答が可能です。
本研究の参加は、あなたの自由意志によります。したがって、研究へ参加しないこと、参加を申し出られた後でも参加の辞退が可能です。もし、参加を辞退されてもあなたには一切の不利益は発生いたしません。
本研究への参加に際して、研究に関する本説明を十分にご覧いただき、参加に同意される場合は、下記同意の欄にクリックしていただきます。同意を決定されたあとでも、研究開始前、研究期間中問わず、同意を撤回すること(研究への参加を辞退すること)が可能です。同意の撤回(参加の辞退)方法は、口頭、電話、電子メールなどいかなる方法でも構いません。
本サイトの相談窓口からご連絡ください。
相談窓口はこちら
アンケートにお答えいただくだけなので、特に心身への負担、リスクはありません。住所、氏名の登録はありませんが、メールアドレスをご登録いただくので、メールアドレスデータが流出した場合に、企業広告等の送信先として利用される可能性が考えられます。
メールアドレスデータの流出のリスクを避けるために、次項のようなプライバシー保護対策を行っています。
収集する登録情報やウェブアンケート結果は、クラウドサービスを専門とする会社(株式会社エイジア)のサーバーに保管いたします。サーバー内のメールアドレスはアンケート結果の配信や毎年の健診データ入力やアンケート回答のお知らせに使用し、本研究以外の目的で使用することはありません。 ウェブアンケートのシステム管理を依頼している株式会社エイジア(https://www.azia.jp/)は東証一部上場の大手企業で、セキュリティ管理も専門的に行っていますので、ご安心ください。尚、メールアドレス以外のデータは、数字の羅列として保管されますので、データのみでは何を意味するデータかわかりません。 皆さんからいただいた健診とアンケートのデータ解析は、疫学研究や統計学を専門とする熊本大学医学部公衆衛生学教室の魏長年准教授らが設立したNPO法人アジアヘルスプロモーションネットワークセンター(http://eahpnc.net/)へ依頼します。データは研究責任者が株式会社エイジアのクラウドサーバーからダウンロードし、インターネットを介して暗号で保護された状態で同NPO法人へ送ります。この際、皆さんからいただいたメールアドレスのデータをやり取りすることはありませんので、流出の心配はありません。
メールアドレス以外は単体で個人情報となるものはありません。またそもそも住所、氏名の登録はありませんので、どこの誰のメールアドレスか、ということは私たち含め知り得ません。しかし、ある個人のデータであることを確定する必要があるので、性別、生年の西暦下二桁、誕生日の生まれ月を除いた日付二桁、居住地都道府県二桁、携帯の下四桁の合計11桁を個人のIDとして管理いたします。
収集したメールアドレスの電子データは5カ年の研究期間終了時にすべて廃棄します。具体的な方法は、ダミーデータを複数回上書きして元のデータを完全に復元不可能な状態にした後初期化します。
健診結果ならびにアンケートデータは、本研究の結果によっては、今後さらに解析を進める必要性や、他の研究で使用する可能性があります。その際は11桁のIDをさらに他のIDへ書き換え、個人を完全に特定できないようにして保管します。
研究成果については、慢性腎臓病に関連する国内ならび国際的な学術集会での発表や論文発表にて公表する予定です。もし公表する場合は、匿名化されたデータを用いますので、あなたが特定されることはありません。
あなたのご希望があれば,他の研究参加者の個人情報の保護および本研究の独創性の確保に支障がない範囲内で、研究計画及び研究の方法に関する資料を入手又は閲覧することが可能です。その場合は、ホームページ内の相談窓口からご連絡ください。
本研究を実施する過程で、特許などの知的財産権が生じる可能性があります。この場合、知的財産権は熊本保健科学大学に属し、あなたに帰属することはありません。
本研究に関するご負担は一切ありません。尚、研究にご協力いただいた謝礼もありません。
研究に対する問い合わせ・相談等の連絡につきましては当サイト内のお問い合わせフォームよりご連絡ください。
問い合わせフォームはこちら
上記の研究内容にご協力いただけますようでしたら、こちらの同意書をお読みのうえ、ご同意いただきアンケートにお答えください。
アンケートにご回答いただくと、アンケート結果を元にした「健康増進ライフスタイルプロフィール」をお送りします。
ご自身のライフスタイルを客観的にとらえるためにお役立てください。
アンケートに回答する
熊本保健科学大学長 殿
わたしは、研究課題名「入浴習慣が慢性腎臓病の予後に及ぼす影響に関する疫学研究」について、説明文書(2020年3月23日作成)を読みました。以下の事項について理解し、自らの意思により研究協力に同意します。
説明を受け理解した項目は次のとおりです。